形に込められた心
平成から新しい御世へ。二千六白年余続いているとされるご皇室を頂いていることを、私たちは大変有難いものと存じます。伝統というだけでも他国の追随を許さないものですが、それに付随する制度、行事、物品などもまた貴重です。それは、それに込められた意味が、私たちの生活の精神の中心をなすものと推測されます。
伝統芸能も武道も茶道も「形」を大切にし、徹底的にたたき込みます。それは、基本を学ぶことと同時にそこに込められた心を学ぶことでもあるのです。
茶道で床の間を拝見するのはなぜか。剣道や相撲で蹲踞(そんきょ)するのはなぜか。一つ一つ、つきつめると様々な答えが出てきてその深さを知ることになります。
新しい時代の訪れに、形に込められた心を探究してみるのも良いかもしれません。