交剣知愛

時間を作って地元の剣道の道場を巡っておりますが、東京では、朝稽古に出掛けております。曜日は色々ですが、防衛省・自衛隊では7時から、経済産業省では7時20分から始まります。これからは居合の稽古を警視庁で始めようと思っています。

我を忘れて全力で稽古すると雑念も流れ去り、苦しい中にも爽快感に包まれますし、剣を交え、体をぶつけ合うと、相手の為人(ひととなり)さえ感じられるものです。仕事を離れて稽古しているのに、稽古を離れた時に強固な人間関係が残り、仕事に活きるのは不思議なものです。

剣道の言葉に「交剣知愛」というものがあります。これは「剣を交えて愛(お)しむを知る」と読みます。「稽古や試合などで剣を交えて相手を知り、もう一度稽古したいご指導を頂きたい」という意味のようです。それは剣の場を離れても同じことで「この方と一緒に仕事をしたい」というのも交剣知愛の一つでありましょう。

まだまだ剣の道は長く遠く奥深いものがあります。一つひとつ学びつつ、世のために己を磨き、師と友を求めて参りたいと思います。